ひきこもごも

茶籠

2016/1/27

茶籠展

「絲遊会」という仕覆製作の教室を主宰して二十年近くなります。
 久しぶりに「茶籠」の展示会をします。
 十二月に急遽決めてから参加する人たちの意欲が高まってきました。発表するということは、自己実現の発露ですから良きことです。
 全員参加というわけでないのは残念ですが、茶籠を一式製作するのは時間も手間もかかることなので、お勤めの合間に何年もかかって仕上げた方も多いのです。そうやって手塩にかけてきた「大人の我儘ごと」の茶籠を見ていただいて、ご意見や感想を聞きたくなるのも人情でしょう。
また、参加しない方たちも…いつかは製作してみたい「茶籠」を一同に会して観ることができるのは楽しみのようです。
 外に向かっては「仕覆」という読み方や、それが何なのか不明、という時代にあって発信していけることは大事なことです。
「仕覆」は日本独自の袋物であり、この袋を日常生活に活かしたいと考えている者です。習作と一笑にふされても公開を続けることは必要なことだと思っています。実にさまざまな「茶籠」が四月一日から五日間、神宮前のアート・イン・ギャラリーに二十点前後並びます。
 究極の「大人の我儘ごと…茶籠展」雑用に追われながら準備をしています。