新年

 

2017/01/15

 

 新しい年が始まりました…といってもどうも最近は、晴れや褻というメリハリが少なった気がしているのは私だけでしょうか。その分、急き立てられるようにザワザワと見えない包囲網が寄せてくるのは、単に加齢の気のせいでしょう。家族からは「都合が悪くなると歳のせいにする」と言われますが、逆に都合が良いときは「若いから」で済ませます。

 「若いから」で済ませられるかどうかはわかりませんが、教室兼仕事場を借りました。「年寄りの冷や水」です。全く望んでもいなかった出来事ですから「どうなるんだろう」というのが正直な感想です。しかしこうするしかなかった…という選択で年末年始の街を右往左往しました。

 右往左往してわかったことは、たった一つ「若くない」ということでした。

 やることなすこと、動作、判断力が鈍っていて、その連鎖で時間ばかりかかって牛歩です。「こんなはずじゃなかった」の連続です。

 昨年、断捨離をしたというのに…捨てたものと重複する新規の買い物の数々。

 「わぁー」と頭を抱えてどこかに潜り込みたい気分です。かといって物心両面に「援軍」が来ないことがわかっていますから、独りで細々と家内制手工業の規模で仕事場を整えていきます。

 とはいえ、これが案外と面白いことなのです。限られた予算の中で場所を探し、交渉をして…ここまでもドラマが生まれます。で…契約を交わして借りられた部屋の空間を組み立てていく。物事の段取りには全て創作に近い感性が求められます。そしてそれは自分自身そのものです。しかし、残念ながら自分のキャパシティ以上の発想ができないので、己の力量を見極められて謙虚になれます。こうして自分の空間・世界・結界が表れてきます。これからその結界の中で呼吸をして自分を紡いでいくことになります。「結界」と表現しましたが「結界」のキャパシティは無限大のはずです。

 新年…良い響で…良い年になりそうです。

 


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